Q: MAESTROの特徴を教えて下さい。  
A:MAESTROには以下の3つの大きな特徴があります。

  特徴①  
   MAESTROはFDM(熱溶解積層)式の3Dプリンターです。  
   FDM方式は、材料(フィラメント)を熱で溶かしてノズルから出力、これを層をなすことで立体を再現します。  
   一般的にFDM式の3DプリンターはX,Yの2軸でノズルを動かし、Z軸を別途動かすことで積層を行うものが多いです。  
   一方、MAESTROでは3軸制御式のフローティングノズルを採用しています。  
   これにより、一般的な3Dプリンターに比べて高精細な印刷と省スペースながら大きなプリントサイズ(φ21cm×高さ32cm)  
   を実現しています。  
   特に最高精度(1層当たりの積層厚:0.05mm)で印刷した造形物の表面は一見の価値ありです。  
   0.2mm~0.1mm程度の積層厚が最高精度である3Dプリンターが多いですが、明らかな滑らかさを実感いただけるはずです。  
   また、フローティングノズル式は動作がダイナミックで見ていて楽しいのも特徴です。  
   
  特徴②  
   FDM方式のプリンターでは宙に浮いていたり、角度がきつい造形物を印刷する場合は、ダレを防止する為に  
   サポート材と呼ばれる土台を追加して印刷する必要があります。  
   が、サポート材は印刷完了後に除去しなければいけないので、無くていいのであればそれに越したことはありません。  
   MAESTROでは出力した樹脂を急速冷却する事でダレを抑制する特殊な機構が実装されています。  
   これにより、一般的なFDM式3Dプリンターに比べてサポート材が少なくてもダレの無い印刷を行うことが可能です。  
   
  特徴③  
   最後に、MAESTROには機能を拡張できる追加ユニットがあるのも特徴です。  
   2016/1現在、追加ユニット第1弾として、ノズル部を換装することでレーザー刻印が出来るようになる、  
   レーザーエングレーバーユニットを発売中です。  
   今後は2種類のフィラメントを使用可能になるデュアルノズルユニットや、ABS出力に必須な  
   ヒートベッドユニットなどを販売予定です。  
   
Q: 付属ソフトは何ですか?  
A: MAESTROに付属ソフトはございません。  
     スライスソフトとして無料でお使いいただける「Kisslicer」をご案内しております。  
    ※「Cura」も使用可能ですが、こちらは環境設定ファイルのご用意のみとなります。  
   
Q: スライスソフトとは何ですか?  
A: 3Dデータ(STL形式)をMAESTROで読み込むことが出来る「gcode」という形式のデータに変換するためのソフトです。  
     この変換の過程でレイヤー1層ごとの厚みやサポートの有無などの設定を行います。  
   
Q: スライスソフトの扱いは難しいですか?  
A: フリーのスライスソフト「Kisslicer」の使用方法や詳細な設定方法を記載した日本語マニュアルをご用意しております。  
     また、別途わからないことがある場合は、フル日本語対応のサポートへお問い合わせ頂くことも可能です。  
   
Q: スライスソフトで3Dデータは作れますか?  
A: スライスソフトでは3Dデータの作成は出来ません。  
    3Dデータの作成には別途モデリングソフトをお客様でご用意いただく必要があります。  
    ただ、1から3Dデータをご用意いただけない場合でも、最近はインターネット上で3Dデータを  
    共有できるサイトが増えています。  
    そういったサイトでSTL形式の3Dデータをダウンロードすれば、スライスソフトを用いて変換後、  
    印刷を行うことが可能です。  
   
Q: 組立キット形式で購入した場合、組み立て作業は難しいですか?  
A: 少々組み応えのあるボリュームですが、半田処理等の難しい作業はありません。  
    説明書をよくご覧になっていただければどなたでも組み立てることが出来ます。  
    組み立てにかかる時間は、おおよそ10時間程度です。  
   
Q: 材料はどのようなものが使えますか?  
A: 1.75mm径のPLAフィラメントをご使用いただけます。  
    他社製フィラメントをお使いいただく際は、詰まり等が発生しても保証の対象外と  
    なりますので、ご注意ください。  
    ABSフィラメントも使用可能ですが、使用する際にはオプションのヒートベッドユニットの追加が必須となります。  
   
Q: PLAとABSにはどういった違いがありますか?  
A:PLAとABSそれぞれの長所&短所をご説明します。 

 

 PLAの長所:融点が低く、扱いやすい。強度は高く、粘りが少ない。 
         熱による収縮が起こりにくく、変形しにくいため、造形しやすい。 
         植物由来プラスチックであり環境にやさしい。煙も臭いもABSより少ない。 
   
 PLAの短所:融点の低さから、造形物に熱湯を入れたり真夏の車内に置いたりすると変形する。 
         強度は高いものの粘りが少ないので、ヤスリ等による表面処理を行いにくい。 
   
 ABSの長所:PLA以上に強度があり、粘りもある。ヤスリ等による表面処理を行いやすい。 
         PLAよりも融点が高いので、造形物も耐熱温度が高い。 
         材質の密度が高いため、造形物表面の質感がよい。 
   
 ABSの短所:造形時に煙やにおいが出やすい。 
         熱による収縮が起こりやすく、印刷中に変形しやすい。 
        (ベッドを温める等の対策をしていないとベッドから造形物が剥がれてしまい、印刷できません。) 

 

Q:印刷サンプルが欲しいのですが?
A:STLデータをご用意いただければ無料でサンプルを作成いたします。
 お問い合わせフォームよりその旨をご連絡ください。
    
    注:
    ・サンプルのサイズは、余り大きなものはご遠慮ください。
     サイズの大きすぎるデータについては縮小して印刷させていただく場合があります。
    ・サンプルの作成には通常、1週間程度頂戴致します。
     申し込み状況が重なっている場合には、納期がずれたり、一時的にお申し込みをお断りすることがございます。
    ・サンプルの送料はお客様のご負担(着払い)でお願いいたします。